「東京湾のキリン」と言ったらイメージできる方も多いと思いますが、大型船のコンテナの積降をするクレーンです。
荷役を行っていない時には海上に張り出したガーターを折り上げて船舶の航行の邪魔にならないようにした姿から「キリン」と呼ばれています。
実はこの「キリン」は重要港湾の象徴的なもので、高松港が重要港湾として認められた証でもあります。
高松港は平成24年に「耐震化岸壁」として大地震でも機能し、大型船も入港できる国際コンテナターミナルとして稼働しておりました。しかし、ガントリークレーンが設置されて無いため荷役に時間がかかり、岡山県の水島港などで荷役を行う船も多くありました。
そこで、香川県の港湾課からの依頼で私が国土交通省の港湾局にお願いに行くことになりました。
実は平成24年供用開始の耐震化岸壁も森田一元運輸大臣の秘書官として予算折衝の際に、国土交通省港湾局に日参しておりましたので、当時の港湾局長も大変親切に協力的にご対応いただき、十数億円と言われるガントリークレーンの整備が決定しました。
四国の海の玄関口としての高松港にガントリークレーンを設置でき、香川県の経済に貢献できたことは私にとっても一番の思い出になります。